秋になると聞こえてくる、さまざまな虫の声。
童謡「虫のこえ」にも、マツムシやスズムシなどの虫と、それぞれの特徴的な鳴き声が登場します🦗
(♬あれマツムシが鳴いている〜 から始まる有名な童謡です)
そのまま歌うだけでも楽しい曲ですが、少し遊びを加えるだけで、強弱・フレーズ・楽器遊び・表現遊びなど、さまざまな音楽体験につなげることができます。
今回は、「虫のこえ」を歌いやすい3〜4歳ごろにおすすめの音楽遊びを4つ紹介します。
難しい音楽の知識やピアノの技術は必要ありません!
いつもの歌に小さなアイデアを加えて、子どもたちと気軽に音楽遊びを楽しんでみましょう🎵
① 大きな声・小さな声で歌ってみよう
遊び方
まずは「虫のこえ」を歌いながら、声の大きさを変えて遊んでみましょう!
たとえば、
「遠くから虫の声が聞こえてきたよ」
と小さな声で歌ったり、
「今度は虫が近くにやってきた!」
と少し大きな声で歌ったり。
最初は保育者が声の大きさを決めて、子どもたちが真似をするだけでもOKです。
慣れてきたら、
「今度はどんな声で歌ってみる?」
と子どもたちに聞いてみても楽しいですね。
この遊びの音楽的なポイント
この活動では、音楽の「強弱」を体験します。
ただ「大きく歌う・小さく歌う」と繰り返すのではなく、遠くにいる虫/近くにいる虫、大人の虫/子どもの虫などのイメージと音の大きさを結びつけることがポイントです。
音楽の知識として「強弱」を覚える必要はありません。
自分の声を使って、音の大きさによって表現が変わるおもしろさを感じてみましょう。
ねらい例
・声の大きさの違いを感じながら歌うことを楽しむ
・イメージに合わせて、自分の声で表現することを楽しむ
・秋の虫や虫の鳴き声に親しむ
② 歌と虫の鳴き声で動きを変えてみよう
遊び方
次は、音楽に合わせて体を動かしてみましょう!
「あれ〜鳴いている♪」までの虫を紹介している部分では、音楽に合わせて歩きます。
そして、
「チンチロ チンチロ チンチロリン♪」
と虫の鳴き声が始まったら、歩くのをやめて虫になりきって自由に動いてみましょう!
次の虫を紹介する歌が始まったら、また歩きます。
そして鳴き声になったら、虫に変身!
これを繰り返しながら一曲を楽しみます。
虫の動きに正解はありません。
小さく動いたり、ぴょんぴょん跳ねたり、手を細かく動かしたり。子どもたちがイメージした虫を自由に表現してみましょう。
この遊びの音楽的なポイント
この活動で感じたいのは、音楽の「フレーズ」という音楽的な まとまり です。
「虫を紹介する部分では歩く」「鳴き声の部分では虫になる」と動きを変えることで、曲がずっと同じように続いているのではなく、音楽にはいくつかのまとまりがあることを体で感じることができます。
「ここから虫の声だ!」と音楽の変化に気づき、自分の動きを切り替える経験にもなります。
ねらい例
・音楽のフレーズやまとまりを感じながら体を動かすことを楽しむ
・歌を聴き、音楽の変化に合わせて動きを変えようとする
・虫をイメージしながら、自由に体で表現することを楽しむ
③ 虫の鳴き声を楽器で演奏してみよう
遊び方
今度は「虫のこえ」に楽器をプラスしてみましょう🎵
虫ごとに楽器を用意し、子どもたちをいくつかのグループに分けます。
たとえば、
- マツムシ → トライアングル
- スズムシ → 鈴
- キリギリス → ギロ
- クツワムシ → カスタネット
- ウマオイ → ウッドブロック
など。
すべて違う楽器を用意できなくても大丈夫です。同じ楽器を複数の虫に使ってもOK!
自分が担当する虫の鳴き声が歌に登場したら、鳴き声に合わせて楽器を鳴らします。
ほかの虫が登場している間は、楽器を鳴らさずに待ちましょう。
一曲終わったら楽器を隣のグループへ。
何度か繰り返して、いろいろな楽器を順番に経験できるようにします。
最初は保育者が「次はスズムシさん!」などと知らせてもOK。慣れてきたら、歌を聴いて自分たちで出番に気づけるか挑戦してみましょう。
この遊びの音楽的なポイント
この活動では、楽器を自由に鳴らすだけではなく、歌を聴いて「鳴らすところ」と「鳴らさないところ」を意識することがポイントです。
自分の虫がいつ登場するのかを意識して聴き、そのタイミングで演奏することで、音楽を集中して聴くことや、自分の出番に合わせて音を鳴らす経験につながります。
また、いろいろな楽器を交代で使うことで、楽器による音色や鳴らし方の違いも楽しめます。
ねらい例
・歌をよく聴き、自分の出番に合わせて楽器を鳴らそうとする
・友達と一緒に楽器を演奏する楽しさを味わう
・さまざまな楽器の音色や鳴らし方に興味を持つ
④ 好きな虫を自由に表現してみよう
遊び方
曲に慣れてきたら、最後は子どもたち自身で虫の表現を作ってみましょう!
まずは、好きな虫をひとつ選びます。
「虫のこえ」に登場する虫でなくてもOK!
バッタやカブトムシ、てんとう虫など、子どもたちが知っている虫から自由に選んでみましょう🐞
虫が決まったら、
「どんなふうに動くかな?」
「どんな声で鳴きそう?」
と考えて、好きな鳴き声と動きを作って表現します。
本物の虫と同じでなくても大丈夫です。
「大きな声で鳴くカブトムシ」「ぴょんぴょん跳ねながら不思議な声で鳴く虫」など、子どもたちがイメージした表現そのものを楽しみましょう。
4歳児クラスならグループ活動にも!
満4〜5歳ごろなら、何人かのグループに分かれて一つの表現を作る活動にも発展できます。
まずは、
「どの虫にする?」
とグループで相談。
虫が決まったら、
「どんな鳴き声にする?」
「どんな動きにする?」
と、みんなでアイデアを出していきます。
表現が決まったら、グループごとにみんなの前で発表!
ほかのグループの表現を見ることも楽しみのひとつです。
この遊びの音楽的なポイント
ここでは、決められた動きを真似するのではなく、虫から感じたイメージを自分なりの音や動きに変えて表現することを楽しみます。
鳴き声を考えてみると、自然と声の大きさや高さ、音の長さ、リズムなどにも違いが生まれます。
4歳児クラスのグループ活動では、自分のアイデアだけでなく友達の表現にも触れながら、一緒に一つの表現を作り上げる経験にもつながります。
ねらい例
・虫からイメージした音や動きを、自由に表現することを楽しむ
・声の大きさや高さ、リズムなどを変えながら表現を楽しむ
・友達とイメージを共有し、一緒に表現を作る楽しさを味わう
「虫のこえ」一曲から、いろいろな音楽遊びを楽しもう!
「虫のこえ」は、そのまま歌うだけでなく、少し遊び方を変えることでさまざまな音楽遊びに発展させることができます。
声の大きさを変えて「強弱」を感じる。
歌に合わせて動きを変えて「フレーズ」を感じる。
虫の鳴き声を楽器で演奏する。
虫からイメージした音や動きを自分たちで表現する。
どれも、難しい音楽の知識やピアノの技術がなくても取り入れられる活動です。
そして、4つすべてを一度に行う必要もありません。
子どもたちの年齢や興味、その日の様子に合わせて、「今日は歌い方を変えてみよう」「次は楽器を使ってみよう」と少しずつ遊びを広げていくのもおすすめです。
音楽遊びで大切なのは、音楽用語を覚えたり、上手に演奏したりすることだけではありません。
歌をよく聴いて、違いを感じたり、自分なりの音や動きで表現したりすることも、大切な音楽体験のひとつです。
秋ならではの「虫のこえ」を使って、子どもたちといろいろな音楽表現を楽しんでみてくださいね🦗🎵


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