「音楽遊びって、何歳からできるの?」
「まだ歌えない赤ちゃんでも、音楽遊びはできる?」
音楽遊びは、0歳から楽しむことができます。
音楽遊びというと、歌を歌ったり、楽器を演奏したり、リズムに合わせて体を動かしたりする活動をイメージするかもしれません。
でも、最初からそのような活動ができるわけではありません。
0歳では、まず歌や音を聴くところから。
そこから、音楽を聴いて体を動かす、知っている歌を楽しむ、音の違いを感じる、友達と一緒に表現する……と、成長とともに音楽との関わり方も少しずつ広がっていきます。
今回は、0歳から5歳までの発達に合わせた音楽遊びの楽しみ方を紹介します。
※発達には個人差があります。年齢はあくまで目安として、目の前の子どもの姿に合わせて活動を楽しんでくださいね。
0歳|歌や音を感じて楽しむ
0歳の音楽遊びは、保育者の歌声や楽器の音を聴き、音楽に触れることから始まります。
保育者が歌うとじっと顔を見たり、音のするほうを向いたり、手足を動かしたり。
まだ自分で歌ったり、音楽に合わせて正確に動いたりできなくても、子どもはさまざまな形で音や音楽を感じています。
この時期は、保育者がわらべうたや童謡を歌って聞かせたり、抱っこしながら歌に合わせてゆっくり揺れたりする遊びがおすすめです。
鈴やマラカスなどを保育者が鳴らして、音を聴いて楽しむのもいいですね。
音を鳴らす場所を左右に変えてみたり、鳴っていた音を止めてみたりすると、さまざまな音の聞こえ方にも触れられます。
この時期に大切にしたいこと
0歳では、「リズムに合わせて動く」「歌を覚える」といったことを目標にする必要はありません。
まずは、歌を聴くことや、音楽と一緒に体が動く心地よさを経験することを大切にします。
抱っこで揺れるときも、子どもの表情や様子を見ながら、ゆったりと楽しみましょう。
保育者の歌声、楽器の音、音楽に合わせた揺れなど、さまざまな音楽との出会いを作っていくことが、0歳の音楽遊びの第一歩です。
1歳|音楽に合わせて体を動かす
1歳ごろになると、音楽を聴いたときに、自分から体を動かして楽しむ姿が少しずつ増えてきます。
左右に体を揺らしたり、手をパチパチしたり、膝を曲げて上下に動いたり。
歩けるようになると、音楽が流れる中で歩くことを楽しむ子どももいます。
この時期は、まだ音楽の拍と動きがぴったり合っていなくても構いません。
音楽を聴いたことをきっかけに、子ども自身から動きが生まれることを楽しみましょう。
また、保育者の簡単な動きを見て真似したり、歌の一部分に合わせて決まった動きをしたりする遊びも少しずつ楽しめるようになります。
この時期に大切にしたいこと
「音楽に合わせる」というと、正しいタイミングで手を叩いたり動いたりすることを考えがちですが、1歳ではそこまで求める必要はありません。
音楽が流れたら揺れる。
好きなところで手を叩く。
保育者の動きを見て、自分もやってみる。
そんな音楽に反応して動く楽しさを十分に味わえるようにしましょう。
2歳|歌や動きの繰り返しを楽しむ
2歳ごろになると、何度も聴いてきた歌を覚え、歌詞の一部分を口ずさんだり、歌に合わせた動きを覚えたりする姿も見られるようになります。
好きな歌が始まると、次の動きを待っていたり、自分から動き始めたりすることもあります。
この時期の音楽遊びでは、「知っている」「次が分かる」という楽しさも大きくなってきます。
同じ手遊びや歌を何度も繰り返したり、保育者と一緒に簡単なリズムを繰り返したりする活動も楽しめます。
楽器を使う場合も、自由に鳴らすだけでなく、歌いながら保育者と一緒に鳴らしてみるなど、少しずつ音楽と楽器を結びつけていくことができます。
この時期に大切にしたいこと
大人にとっては何度もやった活動でも、子どもにとっては**「分かるから楽しい」**ことがあります。
新しい活動を次々と取り入れるだけでなく、お気に入りの歌や遊びを繰り返し楽しむことも大切です。
繰り返す中で、最初は見ているだけだった子どもが動きを真似したり、少しずつ歌う部分が増えたりすることもあります。
3歳|音楽のいろいろな違いを感じる
3歳ごろになると、歌や動きを楽しむことに加えて、音楽の特徴や変化を感じる遊びにも広げられます。
たとえば、
速い・ゆっくり
大きい・小さい
高い・低い
鳴る・止まる
など、音楽にはさまざまな違いがあります。
速い音楽を聴いて走りたくなったり、ゆっくりした音楽に合わせてゆったり動いたり。
大きな音を大きな動き、小さな音を小さな動きで表現するなど、耳で感じた音を自分の体で表現する遊びも楽しめます。
また、短いリズムや動きを見聞きして、自分でも同じようにやってみる活動にも少しずつ挑戦できます。
この時期に大切にしたいこと
音楽の違いには気づいてほしいけれど、表現の仕方まで一つに決める必要はありません。
たとえば同じ「ゆっくりした音楽」を聴いても、ゆっくり歩く子どももいれば、腕を大きく動かす子どももいるかもしれません。
音楽を聴いて感じたことを、自分なりに表現してみることも音楽遊びのひとつです。
保育者が見本を見せる活動と、子ども自身の表現を楽しむ活動の両方を取り入れてみましょう。
4歳|友達と一緒に音楽を楽しむ
4歳ごろになると、自分が歌ったり動いたりするだけでなく、友達の音や動きも感じながら音楽を楽しむ活動へと広げることができます。
友達と一緒に同じリズムを鳴らしたり、向かい合って動きを合わせたり。
いくつかのグループに分かれて、それぞれ違うタイミングで音を鳴らすような活動も楽しめるようになります。
ここでは、自分の音だけを聴くのではなく、
「今は誰が鳴らしているかな?」
「次は自分の番かな?」
と、音楽の中で周りを意識する経験も生まれます。
この時期に大切にしたいこと
友達と行う音楽遊びでは、全員がきれいに揃うことだけを目標にしないことも大切です。
友達の音を聴く。
同じタイミングで音が鳴る。
違う音が重なる。
そうした経験そのものにも音楽的な面白さがあります。
一人で表現する楽しさから、誰かと音楽を共有する楽しさへと少しずつ広げてみましょう。
5歳|自分たちで表現を考える
5歳ごろになると、これまで経験してきた歌や楽器、リズム、身体表現を使いながら、子ども自身が「どう表現するか」を考える音楽遊びにも広げられます。
たとえば、音楽を聴いて、
「ここはどんな動きが合いそう?」
「どの楽器で鳴らしてみたい?」
「大きな音と小さな音、どっちが合うかな?」
と考えてみます。
一人で考えるだけでなく、グループでアイデアを出し合うのもいいですね。
実際にやってみて、
「こっちのほうがいいかも!」
と表現を変えることもできます。
この時期に大切にしたいこと
5歳の音楽遊びでは、保育者が決めたものを上手に再現する活動だけでなく、子ども自身が考える余白も作ってみましょう。
自分の感じたことを音や動きにする。
友達のアイデアを聞く。
いくつかの表現を試してみる。
その中で、みんなで一つの表現を作る楽しさも経験できます。
完成したものの上手さだけではなく、考えたり、試したり、友達と一緒に作ったりする過程も大切にしたいですね。
音楽遊びは0歳から!「できること」に合わせて楽しもう
音楽遊びは、歌を歌えるようになってから始めるものではありません。
0歳で歌声や楽器の音を聴くことも、音楽遊びの始まりです。
そこから成長とともに、
音を聴く・感じる
音楽に反応して体を動かす
知っている歌や動きを楽しむ
音楽の違いを感じて表現する
友達と音楽を共有する
自分たちで表現を考える
と、音楽との関わり方は少しずつ広がっていきます。
もちろん、「2歳になったからこれができる」「5歳ならここまでできなければいけない」というものではありません。
同じ年齢でも、歌うことが好きな子どももいれば、体を動かすことが好きな子ども、楽器を鳴らすことが好きな子どももいます。
年齢は活動を考えるときのひとつの目安。
その子が今、音楽とどんなふうに関わっているのかを見ながら、楽しめる活動を選んでみましょう。
音楽を聴くことも、歌うことも、動くことも、鳴らすことも、表現することも、すべて音楽遊びです。
それぞれの発達に合わせて、子どもたちが「音楽って楽しい!」と感じられる時間を作ってみてくださいね♪


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